やちよ絵手紙の森美術館

季節の絵手紙エッセー

2019年4月の絵手紙エッセー『出逢い』

2019年4月の絵手紙エッセー『出逢い』

お日様の光は輝いて空が明るくなった 辺り一面、春の息吹が感じられ 今、この一瞬を生きていることに 掌を合わせたくなる 空の青さに溶け込んだような薄桃色の 桜の花が風に揺れ、小鳥が花びらを チュチュッ、チュ、チュッ!と つ […]

2019年,

2019年3月の絵手紙エッセー『幸せ届けて』

2019年3月の絵手紙エッセー『幸せ届けて』

日だまりの小さな花壇に 今年もフリージアの花が咲いた 春の到来を告げに来たかのように その甘い香りと黄色の蕾の一列は 少しずつ夢を適えて咲くように 楽しみを与え続けてくれる あれは、何時の頃だっただろう 私の遠い記憶の中 […]

2019年,

2019年2月の絵手紙エッセー『みんな仲間』

2019年2月の絵手紙エッセー『みんな仲間』

身も縮むような冷たい風が 首筋を吹き抜けて行く 一年で一番寒いこの月、この季節 誰もが春はまだまだ遠いと感じ 北国では屋根の高さまで雪が積もり とても春が来るなどと予想もつかない でも、でも、 『鬼ワアー外、福ワアー内』 […]

2019年,

2019年1月の絵手紙エッセー『今年も跳ぶぞ』

2019年1月の絵手紙エッセー『今年も跳ぶぞ』

十二支の干支の最期を飾る猪 猪突猛進とも言うように、とにかく 突き進んだら前進あるのみ一直線 前へ、前へ、脇目も振らず前へ 目的に向かって突き進むイノシシを 勇敢で一筋な男に例えられてもいる イノシシだけに限らず目的さえ […]

2019年,

2018年12月の絵手紙エッセー『聖夜』

2018年12月の絵手紙エッセー『聖夜』

師走に入ると、どの街角も賑やかな クリスマスソングが流れ 商店街の店先には所狭しと 色々なクリスマスグッズが並んでいる 子供達への贈物、恋人への贈物 お友達へのクリスマスプレゼント それぞれに贈る人の笑顔を浮かべ 品々を […]

2018年,

2018年9月の絵手紙エッセー『幸福な大笑い』

2018年9月の絵手紙エッセー『幸福な大笑い』

夕暮れが日増しに早くなってきた 秋の気配もあちこちに感じられ あれほどの猛暑がまるで嘘のようだ すっかり疲れきった家庭菜園の様子を 横目で見ながら体がついて行かない 暑い夏の戦いを終えた惨伏は 畑や庭の草木ばかりではない […]

2018年,

2018年8月の絵手紙エッセー『笑っていよう』

2018年8月の絵手紙エッセー『笑っていよう』

麦藁帽子の隙間から容赦なく 強い陽射しは差し込んでくる アスファルト道路からはもやもやと 陽炎は立ち上りサングラス越しに 見えるビル群はゆらゆらと揺れている 都会の街並みに慣れたとは言っても 真夏のビル群の光景にだけは […]

2018年,

2018年7月の絵手紙エッセー『おおい、空よ』

2018年7月の絵手紙エッセー『おおい、空よ』

木々の緑はすっかり色濃くなった そよ吹く風も空も初夏の色 爽やかな薫風の中に染まっている この季節、心の中が満たされ 何ものも恐れぬ勇気が湧くような 勢いを感じたりする 都会の雑踏から少し離れて のどかな里山を歩くと 懐 […]

2018年,

2018年6月の絵手紙エッセー『こころに花を』

2018年6月の絵手紙エッセー『こころに花を』

木々の新緑は降り注ぐ光を反射し 柔らかな枝を風に任せている 陽射しは高層ビルの窓に反射し 目を細めながら歩いていると 両脇の植え込みのツツジの花は こぼれる程に咲き誇っていた 季節はそれぞれの出番を待つ 花々たちの饗宴で […]

2018年,

2018年5月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』

2018年5月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』

空はすっかり春を迎えた 手毬のように咲き誇った八重桜も バス通りの柳の街路樹もみな柔らかな 春色へと衣替えしている そして、その足元の植え込みには パンジーやチューリップが彩り豊かに 街行く人々の目を楽しませている 小さ […]

2018年,

2018年4月の絵手紙エッセー『祝い膳』

2018年4月の絵手紙エッセー『祝い膳』

春はひと雨ずつ近づいてくる 冷たいみぞれ混じりの雨もあれば やわらかな芽吹きの雨もある この季節、三寒四温というけれど まさに春の訪れは行きつ戻りつ そんな日々の繰り返しの中で 草花の小さな芽は土の中から ひょっこりと顔 […]

2018年,

2018年3月の絵手紙エッセー『我慢、がまん』

2018年3月の絵手紙エッセー『我慢、がまん』

何十年かぶりに昔暮らしていた町を 尋ねてみた。昭和四十年代後半のこと 小さな商店街でも賑やかで活気があった 横文字で書かれたお洒落な店 何度か入ったことのあるカツレツの食堂 パーマ屋さん、ツバメマークの自転車屋 その頃は […]

2018年,