やちよ絵手紙の森美術館

ジャンル 2012年

2012年12月の絵手紙エッセー『星降る夜は』

2012年12月の絵手紙エッセー『星降る夜は』

師走に入るとなぜか心が騒がしい 街角の賑やかなイルミネーションも クリスマスソングも 静かな気持ちが駆り立てられて いつの間にか急ぎ足になっている もう少しゆっくりと もう少し静かに この一年を振り返っていたいのに その […]

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2012年11月の絵手紙エッセー『おいしい季節』

2012年11月の絵手紙エッセー『おいしい季節』

十一月ともなると秋も本番 スーパーの店先には所狭しと秋野菜 秋の果物がずらりと並んでいます りんご、ブドウ、松茸、白菜などなど 旬の季節を感じる物ばかりです。確かに 現在(いま)は豊かで恵まれた自然の産物を 簡単に手に出 […]

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2012年10月の絵手紙エッセー『こころに花を』

2012年10月の絵手紙エッセー『こころに花を』

爽やかな秋の風が吹くようになった 秋の空は、まるでガラス玉のように 透明で清らかで、どこまでも純粋で もし、こんな人間がどこかに居たとしたら それは到底、太刀打ちできるものではない 聖職者か天使か?あるいわ妖精か? それ […]

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2012年9月の絵手紙エッセー『天上の花』

2012年9月の絵手紙エッセー『天上の花』

朝夕の風が、わずかだが秋の訪れを 感じさせてくれるようになった 草むらからは涼しげな鈴虫のこえ 八月の容赦ない夏の暑さを通り過ぎ ホッ、と安堵の腰を下ろしたくなる そう言えば、私のふるさとでは 今頃になると田んぼの畦道に […]

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2012年8月の絵手紙エッセー『すぅい、すい、故郷』

2012年8月の絵手紙エッセー『すぅい、すい、故郷』

ぎらぎら輝く太陽が ま上から直線で降りてくる 都会暮らしの疲れから涼を求めて 一路、故郷へと向かう八月 駅を出て、一日三本のバスに飛び乗り 幼い頃のあの『ふるさと』へ戻る 山あいの細い道を揺られながら いつもの停留所で降 […]

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2012年7月の絵手紙エッセー『もっと元気に』

2012年7月の絵手紙エッセー『もっと元気に』

空が夏を迎えた。 ぶ厚い雲の隙間から 夏の陽射しが広がって、夏になった ベランダに並べた朝顔もゴーヤの鉢植えも だいぶ上に伸びて葉を茂らせている これから始まる暑さとの戦いに 「よし、負けるもんか!」と、ばかりに 緑のカ […]

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2012年6月の絵手紙エッセー『鈴蘭の花』

2012年6月の絵手紙エッセー『鈴蘭の花』

静かに、静かに降る雨は 木々の緑が艶やかに深くなる 又、その足元の草花たちも 葉影からこぼれ落ちる雨粒を受けて 静かに語り合っているように見える 六月の雨がひとしきり降った後 ほのかに薫る清々しい香りの一群は 草かげに隠 […]

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2012年5月の絵手紙エッセー『五月の空』

2012年5月の絵手紙エッセー『五月の空』

爽やかな緑色の風が吹く季節 枝先の小さな芽吹きも今では 一人前の葉っぱに成長して サワサワサワと、風の音を奏でる 川向こうの、この辺りでは少し珍しい 萱葺き屋根の上に こいのぼりが勇ましく泳いでいる 昔から端午の節句とい […]

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2012年4月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』

2012年4月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』

桜の花が見頃を迎えた その桜の下の校門をくぐり 夢いっぱいに歩いて行く姿は 誰が見ても輝いて見える たとえ危なげな足取りであっても 道に迷いそうであっても 先に手を出してはいけない 黙って見守る勇気を持ってほしい 遠くか […]

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2012年3月の絵手紙エッセー『希望への絆』

2012年3月の絵手紙エッセー『希望への絆』

窓べの陽射しに少しずつだが 春を感じるようになった 風も外の風景もまだ冬の装いだけれど それでも隅々に春はちゃんと来ている あれから一年 三月十一日は間違いなくやって来た 月日は走馬灯のように流れて 漸く、立ち上がろうと […]

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2012年2月の絵手紙エッセー『春は静かに』

2012年2月の絵手紙エッセー『春は静かに』

暦には立春とある しかし、風は頬を刺すように 冷たく、マフラーだけは欠かせない それでも庭先の梅の古木には 白い小さな蕾もだいぶ膨らんで ぽつり、ぽつりと咲き始めている 足元に目をやれば毎朝、ガラスを 突き刺したような霜 […]

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2012年1月の絵手紙エッセー『こころ向き合って』

2012年1月の絵手紙エッセー『こころ向き合って』

さてさて、勢いづく辰年が幕を開けた 天空かけ登る龍が珠玉を口にくわえ 思う存分、動き回る様は いかにも勇ましく天の助けとばかり 期待に胸が膨らむ 人知を越えた采配を 誰もが幸せになる道筋を 日本中の全ての人が この国に生 […]

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