やちよ絵手紙の森美術館

出版物のご紹介

2001年より全国出版した著書です。
心が何だか、とっても温かく優しくなれる絵手紙エッセー集。
お見舞いやプレゼントに如何ですか?
この本の収益金の一部は日本ユニセフ協会に寄付させて頂いております。

『一行詩の絵手紙 こころの風景』

瀧下むつ子文・絵、瀧下白峰書 B5・110頁 本体1,800円

夫に対する心底からの尊敬や子供への温かい愛情、義父や里の両親、祖父から教えられたこと。
住んでいる千葉県八千代市や故郷の宮崎県への熱いエール。一方、家庭風景の日陰にある友人の離婚や愛する人との死別に胸ふさがれる。
作者の素直で、細やかなやさしい思いやりや感受性が、自由に綴られた詩や短いエッセイによって、すーっと胸に入りこんできて、余韻となって残る。
こんな妻も結婚直後、給料日になると夫に、もっともっとと物をせがんだ事があった。「そんなら、僕の残業時間は1時間、2時間と増えて、そして、ついには家に帰れなくなるようになるよ」。夫の言葉にハッとわれにかえり、それが何をもたらすのかを、見て取ったのだ。
「家族崩壊」や「右肩上がりの経済万能」などに一石を投じてもいる。
結婚25年、たくましく、元気なハッスル母さんでもある。
デパートで行われた宮崎県物産展をのぞきにいった。宮崎出身者が行くのは買い物だけのためではない。なまりや方言でのやりとりも懐かしいのだ。標準語のアルバイト学生では物も売れない。とうとう売り子を買って出て、宮崎弁丸出しで大声を張り上げ、品物を売り尽くしてしまった。
夫との二人三脚で仕上がった淡い彩色の絵手紙も、書の言葉がキーワードになっており、エッセイの文章とうまく合っている。この国の人々に欠けたこころ拠り所を埋めあわせてくれると同時に、日常のひとときに、ちょっと立ち止まって静かに思い返してみたいことにいくつもめぐり会える。
故郷の母や夫などの生き方を胸に、今を幸福に生き、周りの人も幸せにする生き方とは何かを主婦として身につけた。強さと明るさ、優しさ。人生の指針が広く底流をなし、平凡だが引き込まれる詩や短い文。活きがいい。「一人じゃないよ、どんなときも」(夫)、「ねえ、顔を上げて笑ってみせて。そのほうが、あなたはずーっといい顔よ」(あこがれの国語の先生)。
その言葉に支えられ、心の向きを変えていく。「暗い顔してても一日は一日。明るい顔してても一日は一日。
なら、周りの人を幸福にする明るい顔をしてゆこう」の心境になる。

●主な目次
大切なもの/あなたを想う気持ち/縁という言葉/明日は何かいい事がありそうな/笑顔のご馳走

『一行詩の絵手紙 しあわせ探し』

瀧下むつ子 絵・文 瀧下白峰 書 B5・95頁 本体1,800円

普通の主婦の、フツーの平凡な一日。なんてことのない一日。
とりとめてコレ!というような一日でない一日。
天気がよくて、 洗濯物がカラッと乾いた日。晩ご飯のおかずが美味しくできた日。 何気なく見上げた空が真っ青で、とっても美しかった日。そして、 その空を切り取って、病室で伏せる友達に贈ってあげたいと思っ たその時。健康で働けることのしあわせを感じた瞬間。
そんな一日、一瞬の「しあわせ」、小さな感動を忘れないために も、何かの形にして残しておく方法はないものかと考えついたの が、はがき絵。
多くを望まなければ。大きさにこだわらなければ。他人(ひと) と比べなければ。それぞれにしあわせはいろいろな形で、いろん な場所に隠れている。どこにあるのか、行ってみないと判らない。やってみないと判らない。
ちっちゃいけど、こんなしあわせもあ るのよ、と静かに語りかける。
花や身近なものをそのまま描いて、短い言葉を添えたはがき絵。

●主な目次
「しあわせ探し」の原点/思いっきり生きてみる/ 愛、目に見えないチカラ/しあわせの種子/ふるさとの花・浜ゆう/こころのビタミン/ある日の「で・あ・い」/私の、この場所/など

『季節の絵手紙エッセー 前略、お元気ですか』

瀧下むつ子 絵・文 瀧下白峰 書 A5・114頁 本体1,800円

人間は一人では決して生きられない。家族があり、仲間があり、社会ができる。
人は絆を求める。
季節が移りゆくたびに出会う心惹かれる自然の姿、暮らしの中のささやかな幸せと願い、ふるさとに寄せる来し方と母の教え。
その感動や思いを誰かと共に受け止めたい。些細なことでも共有し、伝えたい。
これは、まだ見ぬあなたへの心からのメッセージ。
父母が出会ったから私がいる。
生きていることが不思議。
生かされていることが奇跡。
人は誰でも数限りない出会いがある。また出会いは人だけに限らない。
動物や一輪の花でさえ、それは必然的な出会い。一人で生きているつもりが、多くの人に助けられ、守られ、許されて生きていることに気づく。
生かされている。いただいた命。
急がずに、あせらず、あきらめず、恩返しをと願うことばは、強く、優しく、ひたむき。春から順に四季を追って、350字余りのミニ・エッセイと、身近な風物を描いた絵手紙を組み合わせた78篇を主にし、短文を添えた。絵手紙は夫妻の合作で、夫が筆文字を書いた。

●主な目次 
絵手紙エッセー・春夏秋冬/ちょっと絵手紙ブレイク/今月の絵手紙・春夏秋冬/季節の宅配便・こころの風景・春夏秋冬/絵手紙コラム