やちよ絵手紙の森美術館

2012年3月の絵手紙エッセー『希望への絆』

窓べの陽射しに少しずつだが
春を感じるようになった
風も外の風景もまだ冬の装いだけれど
それでも隅々に春はちゃんと来ている
あれから一年
三月十一日は間違いなくやって来た
月日は走馬灯のように流れて
漸く、立ち上がろうと前を向いた
心の傷はまだまだ癒えないけれど
多くの人々の励ましのお蔭で
希望という灯りを探そうとしている
海の色も波も今は穏やかで
あの日が嘘だったように思える時がある
季節も夏から秋、そして冬と
足取りはいつもの年と変わらない
でも、どこかが違う?何かが違う
小さな飾り棚にお雛様の絵はがきを飾り
いつもの春を迎えようと思う
明日こそ、明日こそと前を向いて歩けば
きっと希望の道は開けると信じたい
そうよ、みんなで支え合えば頑張れるから

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