やちよ絵手紙の森美術館

2019年4月の絵手紙エッセー『出逢い』

お日様の光は輝いて空が明るくなった
辺り一面、春の息吹が感じられ
今、この一瞬を生きていることに
掌を合わせたくなる
空の青さに溶け込んだような薄桃色の
桜の花が風に揺れ、小鳥が花びらを
チュチュッ、チュ、チュッ!と
ついばんでいる
桜の枝から枝へ挨拶しながら飛び回り
花との会話を楽しんでいるようだ
そう、桜の花が咲き始めると、いつも
心を過ぎるたくさんの出逢いがある
長い道のりの途中で忘れられぬ
出逢いが桜の花と幾重にも重なってくる
あの人の励ましの言葉
あの人の手の温もり
あの人が私の為に流した涙
桜の花は沢山の思い出と重なっている
ありがとう、本当にありがとう
出逢いは私の大切な宝物

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