やちよ絵手紙の森美術館

季節の絵手紙エッセー

2013年2月の絵手紙エッセー『凛と咲く』

2013年2月の絵手紙エッセー『凛と咲く』

二月の風は身を裂くように冷たい まさに立春とは名ばかりで、暖かな 本物の春の到来が待ちどうしい日々 暖房の効いた部屋から抜け出すには 少し勇気がいるけれど、猫背になり 運動不足の体には歩くことが一番と 思い切って川沿いを […]

2013年,

2013年1月の絵手紙エッセー『こころの中に』

2013年1月の絵手紙エッセー『こころの中に』

早朝の神社の境内で一年の無事を祈った 身のひき締まるような清々しい冷気に 心新たに二〇一三年・巳歳が始まる いつの年も同じような新年を迎え それでも色々な出来事に遭遇しながら 月日は巡ってゆく 年賀のお膳を目の前に姿勢を […]

2013年,

2012年12月の絵手紙エッセー『星降る夜は』

2012年12月の絵手紙エッセー『星降る夜は』

師走に入るとなぜか心が騒がしい 街角の賑やかなイルミネーションも クリスマスソングも 静かな気持ちが駆り立てられて いつの間にか急ぎ足になっている もう少しゆっくりと もう少し静かに この一年を振り返っていたいのに その […]

2012年,

2012年11月の絵手紙エッセー『おいしい季節』

2012年11月の絵手紙エッセー『おいしい季節』

十一月ともなると秋も本番 スーパーの店先には所狭しと秋野菜 秋の果物がずらりと並んでいます りんご、ブドウ、松茸、白菜などなど 旬の季節を感じる物ばかりです。確かに 現在(いま)は豊かで恵まれた自然の産物を 簡単に手に出 […]

2012年,

2012年10月の絵手紙エッセー『こころに花を』

2012年10月の絵手紙エッセー『こころに花を』

爽やかな秋の風が吹くようになった 秋の空は、まるでガラス玉のように 透明で清らかで、どこまでも純粋で もし、こんな人間がどこかに居たとしたら それは到底、太刀打ちできるものではない 聖職者か天使か?あるいわ妖精か? それ […]

2012年,

2012年9月の絵手紙エッセー『天上の花』

2012年9月の絵手紙エッセー『天上の花』

朝夕の風が、わずかだが秋の訪れを 感じさせてくれるようになった 草むらからは涼しげな鈴虫のこえ 八月の容赦ない夏の暑さを通り過ぎ ホッ、と安堵の腰を下ろしたくなる そう言えば、私のふるさとでは 今頃になると田んぼの畦道に […]

2012年,

2012年8月の絵手紙エッセー『すぅい、すい、故郷』

2012年8月の絵手紙エッセー『すぅい、すい、故郷』

ぎらぎら輝く太陽が ま上から直線で降りてくる 都会暮らしの疲れから涼を求めて 一路、故郷へと向かう八月 駅を出て、一日三本のバスに飛び乗り 幼い頃のあの『ふるさと』へ戻る 山あいの細い道を揺られながら いつもの停留所で降 […]

2012年,

2012年7月の絵手紙エッセー『もっと元気に』

2012年7月の絵手紙エッセー『もっと元気に』

空が夏を迎えた。 ぶ厚い雲の隙間から 夏の陽射しが広がって、夏になった ベランダに並べた朝顔もゴーヤの鉢植えも だいぶ上に伸びて葉を茂らせている これから始まる暑さとの戦いに 「よし、負けるもんか!」と、ばかりに 緑のカ […]

2012年,

2012年6月の絵手紙エッセー『鈴蘭の花』

2012年6月の絵手紙エッセー『鈴蘭の花』

静かに、静かに降る雨は 木々の緑が艶やかに深くなる 又、その足元の草花たちも 葉影からこぼれ落ちる雨粒を受けて 静かに語り合っているように見える 六月の雨がひとしきり降った後 ほのかに薫る清々しい香りの一群は 草かげに隠 […]

2012年,

2012年5月の絵手紙エッセー『五月の空』

2012年5月の絵手紙エッセー『五月の空』

爽やかな緑色の風が吹く季節 枝先の小さな芽吹きも今では 一人前の葉っぱに成長して サワサワサワと、風の音を奏でる 川向こうの、この辺りでは少し珍しい 萱葺き屋根の上に こいのぼりが勇ましく泳いでいる 昔から端午の節句とい […]

2012年,

2012年4月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』

2012年4月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』

桜の花が見頃を迎えた その桜の下の校門をくぐり 夢いっぱいに歩いて行く姿は 誰が見ても輝いて見える たとえ危なげな足取りであっても 道に迷いそうであっても 先に手を出してはいけない 黙って見守る勇気を持ってほしい 遠くか […]

2012年,

2012年3月の絵手紙エッセー『希望への絆』

2012年3月の絵手紙エッセー『希望への絆』

窓べの陽射しに少しずつだが 春を感じるようになった 風も外の風景もまだ冬の装いだけれど それでも隅々に春はちゃんと来ている あれから一年 三月十一日は間違いなくやって来た 月日は走馬灯のように流れて 漸く、立ち上がろうと […]

2012年,