夏も本番、強い陽射しが照りつける 畑も花壇も、アスファルトの上も 水をまけばジュッ!っと音のするような 無防備な格好で外には出られない クーラーの効いた居間の窓辺に 暑い外の風景をよそに水の音 スーイ、スーイ泳ぐ金魚が二 […]
2013年,
風が、初夏の匂いを運んでやって来た 気がつけば何時の間にか暦は七月 木々の緑はすっかり濃くなり 木陰の欲しい季節を迎えている 昨日まで小さな蕾だった吊り鐘草が 今朝はもうみんな開いて カランコロン、カラン、、、。 可愛い […]
『みんながいるから』 葉かげから柔らかな陽射しが零れる キラ、キラ、キラ、キラ、、、。 小さな光の妖精たちは 重ね合う葉の上で飛びはねながら 仲間達とお喋りに夢中だ 二粒、三粒、五粒、くっついて ねえ、窮屈じゃないのかい […]
五月の空は広い、広くて青い あの、遠い記憶の中の五月の空は 点々と連なる家々の屋根の上に ゆうゆう泳ぐ鯉のぼりの姿があった 大きな口をいっぱい開けてパタパタパタ 思いっきり空気を吸って 勇ましく元気に泳ぐ姿こそ、まさに […]
一斉に桜の花が咲き始めた それぞれの門出を祝福するように 桜の花吹雪が四月の空に舞い踊る 初めての一歩を踏み出すときは 誰でも不安がつきまとう 心配で眠れない時がある わかるよ、そんな気持ちは わかるんだよ、逃げたい気持 […]
暦は弥生、三月 窓べには春の陽射しをほかほかと 感じられるようになった 六畳間の畳の部屋には雛壇が飾られ 一際賑やかなお客様達が並んでいる 『ホッホホホ、ウッフフフ~』 白酒にでも酔われたのか? 華やかな宴の真っ最中であ […]
二月の風は身を裂くように冷たい まさに立春とは名ばかりで、暖かな 本物の春の到来が待ちどうしい日々 暖房の効いた部屋から抜け出すには 少し勇気がいるけれど、猫背になり 運動不足の体には歩くことが一番と 思い切って川沿いを […]
早朝の神社の境内で一年の無事を祈った 身のひき締まるような清々しい冷気に 心新たに二〇一三年・巳歳が始まる いつの年も同じような新年を迎え それでも色々な出来事に遭遇しながら 月日は巡ってゆく 年賀のお膳を目の前に姿勢を […]
師走に入るとなぜか心が騒がしい 街角の賑やかなイルミネーションも クリスマスソングも 静かな気持ちが駆り立てられて いつの間にか急ぎ足になっている もう少しゆっくりと もう少し静かに この一年を振り返っていたいのに その […]
2012年,
十一月ともなると秋も本番 スーパーの店先には所狭しと秋野菜 秋の果物がずらりと並んでいます りんご、ブドウ、松茸、白菜などなど 旬の季節を感じる物ばかりです。確かに 現在(いま)は豊かで恵まれた自然の産物を 簡単に手に出 […]
爽やかな秋の風が吹くようになった 秋の空は、まるでガラス玉のように 透明で清らかで、どこまでも純粋で もし、こんな人間がどこかに居たとしたら それは到底、太刀打ちできるものではない 聖職者か天使か?あるいわ妖精か? それ […]
朝夕の風が、わずかだが秋の訪れを 感じさせてくれるようになった 草むらからは涼しげな鈴虫のこえ 八月の容赦ない夏の暑さを通り過ぎ ホッ、と安堵の腰を下ろしたくなる そう言えば、私のふるさとでは 今頃になると田んぼの畦道に […]
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