やちよ絵手紙の森美術館

2020年12月の絵手紙エッセー『一期一会・感謝』

秋が深まり木々は静かに、静かに
衣を脱ぎ捨てていく。裸になった
寒々しい姿は木枯らしに耐えながら
春の芽吹きからの旅を思い出す
いつもとは違う一年だった
いつもとは違う人々の暮らしだった
家族、友人、会社の同僚、先輩後輩
人と人の繋がりが見直され
何が一番大切か?を問う
一年だったように思う
『新型コロナウイルス」という
目に見えない敵に翻弄されながら
生きる意味を問う年だったように思う
どんな出会いも一期一会だというが
不幸、不運の出会いは誰でも嫌だ
良い事ばかりの出会いは無いとしても
せめて世界中の人々を脅かすような
出会いは勘弁して欲しいものだ
しかし、そんな中でも家族や友人が皆
無事で一年を過ごせたことを
出逢いの感謝として締めくくろう

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