やちよ絵手紙の森美術館

2020年4月の絵手紙エッセー『七転八起』

桜の季節がやってきた
毎年、毎年、桜を待ち続け
その桜の花に酔いしれながら私は思う
また来年も、この桜を
見上げる事ができるだろうか
いや、別にどこが悪いとか?
命の期限を切られただとか?
そう言うのじゃなくて、ただ
今年の桜は、今年の桜だってこと
同じ一年の繰り返しのように思えるけれど
そうじゃない
年齢を増すごとに、その意味は違ってくる
全てがそうだ。今まで歩いて来た道のりが
全て今日が人生の始まりだった
つまずいて転んで、また起きてまた転ぶ
桜が咲いても、咲かなくても
道は続いて行く。立ち止まらない限り
道は続いている
若くても、そうじゃなくても
人生はチャレンジャーなのだ
さあ来い、どんと来い

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