やちよ絵手紙の森美術館

2017年6月の絵手紙エッセー『みんな仲良く』

樹々の緑が色濃くなってきた
木陰が恋しくなり、その木陰で
吹き来る風を受けながら涼むひと時が
何とも心地よい季節だ
自然の中に身を置くことの安堵感
全ての生命の時間と共有している事に
掌を合わせ、心から感謝したくなる
さてもう直ぐ本格的な夏がやって来る
庭先の桜木も柿の木もツヤツヤと
新しい緑葉を広げ風に揺れている
朝顔のツルもだいぶ伸びて
幾つもの蕾が出番を待っている
それから
出窓の簾も新しいものに交換した
早々に吊した風鈴もいい音がしている
ガラス容器の金魚鉢には数匹の金魚が
泳ぎ、これで暑い夏も過ごせそうだ
『お~い、金魚君、狭い金魚鉢の中で
ぶつかりもせず上手に泳いでいるね』
いつも君達のように誰とでも仲良く
世界中の人々が幸せに暮らせるといいな

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