やちよ絵手紙の森美術館

2017年3月の絵手紙エッセー『勇気の一歩』

木々の芽吹きが心の中まで染みて
何か?言葉にならない熱いものが
胸に込み上げてくる
別れと出逢い
去り行く者と、出会う者
蛍の光に送られて門を出る
そして、満開の桜の下をくぐり抜け
新しい世界の扉を押し開ける
桜の花の、その上の空に広がる希望
その高い空の上ではヒバリがさえずり
大丈夫、だいじょうぶと手招きする
うっすらと霞がかかった遠景には
藁ぶき屋根を覆いつくすほどの
見事な桜の木が春風に揺れている
初めての一歩は誰でも不安だ
扉の向こうは誰にも判らない
だけど、一歩前に進んだ人しか
見えない世界は見えるようになる
いいんだよ、引き返すことだって勇気
前に進むことだって勇気
その一歩が大切なんだよ

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