やちよ絵手紙の森美術館

2014年3月の絵手紙エッセー『笑顔』

春、春になりました
窓の外の木々も草花たちも
待ちに待った春の到来です
遅霜に首をすくめていた花の芽も
辺りの様子を伺って、そおっと
そおっと顔を出しました。
そして、次々に
暫く鳴りを潜めていた友人達から
『暖かくなったわね、お茶でもしない?』
と、誘いの声がかかってくる
どうやら暖かな陽射しは人々の心まで
ほっかりと雪解けさせるらしい
緊張感の漂う世の中だから、しっかり
生きていなければ騙される世の中だから
と、年齢を増すごとにつくづくそう思う
春はみんなが笑顔になれる
春はみんなの心が外に向かう
冬眠していた花の芽のように
一端、暖かな陽射しが射せば復活宣言
『さあ、皆で集まって美味しいお茶でも』
春です。みんなの笑顔が一番嬉しい春です

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